ヨーロッパ写真館へ行ってきました。

ブラジルの画家で写真家の Miguel Rio Branco (1946-)の "Plaisir la douleur" 展は、『フランスにおけるブラジル年』の展覧会。
タイトル(=痛みの快楽)はサド・マゾシスムみたいですが :-) 、実際は胸が痛くなるような写真が展示されていました。と、言うのも彼の作品はブラジル文化の両面性を表しているとのこと。でも、私にとっては特に貧困が画面いっぱいに表現されているように思えるのです。キリスト教の聖人画の一部と人物写真を並べていたり・・・。それが貧しさから何かを乞うように見えました。
思うのは、ルーブル美術館のブラジル人アーティストによるインスタレーションもそうですが、今年見るブラジル人アーティストの作品は豊かさと貧しさ、生と死など2面を対比させた作品、貧困や自然破壊をイメージしたものが多いことです。ブラジルの現実をありのままに、深刻に受け止めている結果なのですね。でも Miguel Rio Branco の何かショックを与える作品たちに、彼は子供がいたら、絶対連れて来れない展覧会だ!と言っていました。 ;-)

3階に上がった展示室にはドイツの写真家 Peter Klasen(1935-)の "Nowhere Anywhere - Confrontations" 展がありました。
この展覧会では、彼の作品の中でもあまり知られてい一面を紹介。機械や電車などの一部分、都会で日常使われている「モノ」たちをズームアップした写真。また、それを絵に描いて一部分にネオンなど付け加え、同じモノの写真と絵画を一緒に並べて展示していました。特に60年代から「都市社会に潜むコードやサインからインスピレーションを得て批判」し、「強迫的な方法で」作品を展開しているそうです。
このアーティスト、実はニュイ・ブランシュの時にこの建物の外でビデオ作品を流していたのでした。あの夜はささ~っと通り過ぎてしまい印象が薄かったのですが、そのビデオ作品の一部が写真で展示されいて、ハッとしました。(^^;

さて、この階にはヨーロッパ写真館の常設展 "La Photographie en parallele" (11月27日まで)もあります。ここの写真コレクションは戦後から現在のものですが、その中で今回は画家、作家、哲学者などが撮った写真作品を展示しています。

Miguel Rio Branco "Plaisir la douleur", Peter Klasen "Nowhere Anywhere - Confrontations"  ともに11月27日まで
Maison Européenne de la Photographie
5/7, rue de Fourcy, 75004 Paris
地下鉄 : 7番線 Pont-Marie
水-日 : 11時~20時(月・火・祝日休館)
入場料 : 6ユーロ(3ユーロ)、水曜日の17時ー20時は無料
公式サイトはこちら